【仕事・ボディビル両立】サラリーマンが1年後にボディビルコンテストに出場するためのスケジュール【ボディビルとは?JBBF大会出場】

どきお

ボディビルに挑戦してみたいと考えているけどどうしたらいいのか分からない・・・という方に向けて、大会に出るまでの概略の流れを説明します。

この記事で分かること
  • ボディビルコンテストとは何か
  • コンテストに出るために最低限必要な期間
  • コンテストに出るために必要な準備
  • 1年後にコンテストに出る場合のスケジュール感
目次

ボディビルコンテストとは

ボディビルコンテストとは一言で言ってしまえば、”全身の筋肉の総合的な綺麗さを競う”競技です。完全に100%見た目の勝負で、いかに脂肪を落とし切り筋肉の形一つ一つが分かるか、そしてその筋肉の大きさが大きく全体的にバランスが良いかを競うスポーツです。

ボディビル競技内容

ではステージ上で何をするかというと、基本的に大きく分けて二つ。”規定ポーズ”と”フリーポーズ”の二つです。前者は決められたポーズを取り周囲との比較で順位付けを行います。後者は一人一人が自分の好きな音源を用いて好きなポーズを決められた時間行います。

これらのポージングの結果を順位付けし、総合的に最も評価の高い選手が勝つという競技です。一見シンプルな競技に見えますが、大会前の準備やトレーニングには様々なテクニックがあり、また本番のポージングの技術も勝敗を決める大きな決め手になります。

ただでかいだけの人が勝つわけではなく、また体重別にクラス分けされた大会もありますので誰でも自分の体形に合わせて出場することが出来ます。意外かもしれませんがボディビルのコンテストは大きさよりも絞り(体脂肪を落とすこと)の方が重要です。何故なら脂肪があるとどれだけ筋肉があっても隠れてしまうからです。そのため、細見の骨格・体形であっても十分に戦うことは可能です。

出場するためには

大会に出場するためには体を鍛えて準備することはもちろん必要ですが、それ以外の事務手続きや衣装の準備が必要になります。ボディビルの大会でいえば、団体に登録する。大会に申し込みする。アンチドーピングの講習を受ける。ボディビルのポージングトランクス(通称ビルパン)を買う。

最低限これだけのことをすれば大会に出場することは可能です。ただ単にコンテストに出場するというハードルは意外と低いと思います。

もちろん大会に登録して出場することだけが目的でないでしょうから、大会で勝負するために必要なことはこれだけではありません。あなたが今普通の中年サラリーマンであるとした場合に必要なものを以下にまとめていきます。

必要コンテスト準備に必要な期間

突然ですが、私サラリーマンをしながらボディビルの大会に出場しています。35歳の時に大会出場を思い立ち、1年間かけて準備し大会に出場しました。その経験から、私のような普通の中年サラリーマンが仕事をしながらボディビルの大会を目指す場合の期間は結論から言うと1年間は必要になると思います。

ただ一方で逆に1年間あれば十分勝負できる体を作ることもできると断言しておきます。ここでは1年間のうちにやるべきこととその内訳を説明します。

必要な準備

ボディビル大会に出場するために必要な準備はざっくりとまとめると以下の4つになります。4つと言いながらほとんどは身体作りにあてるわけですが、これを1年間計画を立ててしっかり行っていけば来年の大会で勝負することは十分に可能です。

  • 出場大会を決める
  • 身体作りの準備
  • 身体作り(筋肥大・除脂肪)
  • コンテスト準備

準備期間

これらのスケジュールの内訳はざっくり以下の通りです。出場大会を決めたり、身体作りの準備に1か月程度、筋肥大に4ヵ月間+1ヵ月の余裕、除脂肪に4ヵ月間+1ヵ月の余裕、コンテスト準備に1ヵ月で1年間になります。筋肥大と除脂肪をある程度リスクを冒して攻めれば10ヵ月あれば可能ですが、特に初心者であれば計画通りに進まないものですので12ヵ月見ておくのが良いと思います。

1年間の概略スケジュール

以下に1年間後に大会に出場するため場合のスケジュールの具体例をあげます。もちろんその人の体形によって筋肥大・除脂肪の期間は変わってきますが、おおよそこれくらいの期間が確保できればほとんどの人は出場して勝負できると思います。

まず大事なことですが、ボディビルの大会シーズンは夏です。主として6月の後半から8月の中盤にかけて大会が開催されます。そのため1年間の準備ということは前の年の夏の終わりころから準備を開始する必要があります。

今現在の時期が冬に差し掛かっている場合は、次の次の年の大会を目指すと良いでしょう。どうしても出場したいのであれば、除脂肪だけを行って大会出場を目指すという選択肢もありです。あなたがもし筋トレ初心者なら除脂肪しながら筋肉を増やすということも不可能ではありません。

また、スケジュールを見て貰えばわかりますが、出場する年の春までは大会に出るか保留にすることは可能です。4月末の選手登録の時点で登録するかどうかの判断も可能です。おそらくこれを読んでいる人はいやいやもう出るから、決めてるからという人も多いでしょうが、けがや病気、万が一の家庭の事情等の場合はそういうことも可能ということです。

1年間の業務の確認

業務とボディビルを両立するためには、業務のスケジュールを把握することが重要です。スケジュールを組む前に一度上司と相談し1年間の部署の業務計画を確認しましょう。

通常部署のマネージャーは部内の仕事を数年先まで計画しており、その中の人員配置も大枠で決定しています。詳細な部分は実際に時が過ぎて状況が変わる場合もあるので適宜調整ということになると思いますが、大体の自分の仕事の繁閑も分かることでしょう。

もし万が一大会予定日付近で仕事の都合上どうしても無理そうであれば、来年での出場は延期し、今後1年は身体作りに集中するといったことも可能です。

後述しますがボディビルのコンテストシーズンは7~8月がピークであるため、この時期にある程度の期間海外出張に行く予定がある場合や、業務の繁忙期で挑戦できないことが分かっているのであれば計画を修正する必要があります。

準備期間:最初の1ヵ月(夏)

最初の一か月は準備を行います。今後1年間に行うことのほとんどはここで決めてしまいます。決めてしまった後は走りだすだけです。まずはゴールを設定し、そこまでの道のりを確認する。これを1ヵ月以内に行います。これ以降は設定した地図に従って走るだけです。

出場大会を決める

まずゴールを決めましょう。どんな団体のどの大会でボディビルに出場するのかを決めます。結論から言うとボディビルであればJBBF一択です。JBBFは日本ボディビル・フィットネス連盟で、日本で一番歴史のある団体です。

https://www.jbbf.jp/

JBBFはアンチドーピングを掲げており、出場者は原則皆ナチュラル(ステロイドなどのドーピングを使っていない)です。フィットネス業界ではドーピング検査を行っていない団体もあり、それは即ちドーピングをしている人が出場しているということになります。

あなたが健康を目指す中年サラリーマンであれば当然ドーピングなんかやるつもりもなければ興味もないはずなので、ナチュラルのボディビル大会となると実質JBBFとなるはずです。

JBBFの大会には、地方大会、ブロック大会、全国大会の三段階で大会が開催されます。地方大会は各都道府県(場所によっては何県か合同もあるが)、ブロック大会は九州、関西、東海、関東等の大会、全国大会は文字通り全国での大会になります。

まずは自分の住む地域のJBBF下部組織(〇〇県ボディビル・フィットネス連盟)のホームページから、地方大会のスケジュールを確認すると良いでしょう。来年の大会のスケジュールは乗っていないと思いますが、大体毎年同じ時期に行うため今年の大会日程から来年の目標日を決めると良いでしょう。

おそらくクラス別大会というのと、選手権大会というものがあると思います。クラス別というのは5kg刻みで55kg以下、60kg以下、65kg以下、70kg以下、75kg以下、75kg以上といった感じでクラス分けされた大会です。まずはこの地方連盟のクラス別大会を目標に準備を進めるべきでしょう。

ジムを決める

トレーニングを始めるためにはジムに入会することが一番手っ取り早いです。ジムを選ぶにあたり最も大事な点は家に近いことです。もしくは職場に近いでもよいですが、何しろジムに行くまでのハードルが最も低いジムを選ぶと良いでしょう。

トレーニングで最も大事なことは継続ですので、行くまでにどれだけ精神的なハードルを下げることが出来るかというのは重要な点です。

次にJBBF加盟クラブかどうかも確認しておくと良いでしょう。JBBF加盟クラブであれば、選手登録費用が安くなりますし、同じ大会出場仲間がおり、新たなコミュニティとしても仕事以外の心の置き場が出来ることでしょう。

もし初心者であればGOLD’S GYM等のトレーナーにしっかり教わることが出来るジムか、パーソナルジムというのも選択肢に上がってくると思います。けが防止や効果を最大限に出すためにもやり方をしっかり教わるというのは重要です。もし、技術を磨いたらそのあとは24時間ジムなどに変えて自分で取り組むというのも選択肢のうちです。

食事メニューを決める

筋トレと聞いてトレーニングが重要なことはだれが見ても明らかですが、食事もそれと同様に重要です。一年間のほとんどを筋肥大と除脂肪で過ごすわけですからこのための食事を決めてやる必要があります。

食事は筋肥大期間と除脂肪期間で分ける必要がありますが、基本となる体重維持カロリーを算出することが重要です。まずは基礎代謝の計算から一日の消費カロリーを求め、実際にそのカロリーで自分の体重が維持できるかどうかを確認します。

個人差が大きいため維持カロリーを見極めるためには自分の身体で試すしかありませんが、まずはこの維持カロリーを把握してください。これが体形を変えるためには最重要です。体重の変化は結局カロリーの収支でしかないという大前提を理解する必要があります。

このカロリーをベースに筋肥大用・除脂肪用のカロリーを設定していきます。

除脂肪幅・期間を決める

1年間のスケジュールでは除脂肪期間を4ヵ月と設定しましたが、これは元の体形によって大きく変わってきます。最終的なゴールを設定し、そこから逆算して除脂肪期間を設定する必要があります。最終的に体脂肪が恐らく7%くらいになる体重を目安に、一か月で多くても3kg程度の減量幅を考えると、おのずと除脂肪期間が決まってくると思います。

筋肥大期間はこの期間から逆算して余った分を筋肥大の期間とすると良いでしょう。このあたりの目標体重は進めながら増え方減り方を見て調整する必要があります。この調整を考えて余裕期間の1ヵ月を設定していると考えてください。

職場で出場宣言する

サラリーマンがボディビルコンテストに出場するためには、職場の理解が重要です。

もちろん公表しないでやることも可能と言えば可能ですが、職場の理解・協力があるのとないのでは大違いです。あえて隠そうとしてもどうせどこかでバレるので(コンテストシーズンに痩せたり日焼けし始めたりと見た目が大きく変わるので)早い内に宣言しておいた方が都合が良いでしょう。

職場の協力で特に重要なのことが、飲み会や付き合いでの食事の理解とコンテスト前の仕事の調整です。除脂肪期間では食事の制限があり、アルコールもそれほど飲むことが出来なくなります。

飲み会を断るときに「ボディビルの大会に出るんで飲みたいけどいけないんですよ~、大会終わったら行きましょう。」というのと、「いや~事情があって無理です」というのでは全然印象が変わりますので、やはり宣言をしておくべきでしょう。

また、波及効果としてやめられなくなるというのもあります。人間一度宣言してしまえば後に引けなくなります。どこかでモチベーションが低下してしまったときも「会社で宣言しちゃったしな」という気持ちで続けられます。

上司や同僚が応援してくれれ「やるしかない」という気持ちにもなるでしょう。

とりあえず出ると決めた段階で、出ますと宣言してください。そうすれば周囲の協力を得られて自然と気持ちも出る方向に向いていくことでしょう。

筋肥大期間:秋~冬(9月~1月)

筋トレをはじめ、扱える重量を重くし、筋肉を大きくしていきます。初心者のうちは毎週トレーニングの強度が上がっていく感覚があり一番楽しい期間であることは間違いありません。この時期はとにかく成長を楽しみましょう。あれ?俺めちゃくちゃ強くなれるんじゃね?というわくわく感を感じることでしょう。

筋肥大のために必要なこと

一つ重要なことを言っておきますと、筋肥大とは少なくとも維持カロリーよりも多くのカロリーを摂取しているわけですから、体重が増えます。体重が増えれば筋肉も増えますが脂肪も増えます。ここで脂肪をつけずにとか余計なことを考えないでください。

脂肪と筋肉はセットでつくものだという意識のもとある程度は気にせず太っていってください。安心してください。除脂肪期間でその無駄な脂肪はすべてそぎ落とします。

やってはいけないことは体重を増やさないために十分な栄養を摂取しないことです。これをやってしまうと効果が出ず、しかもケガにもつながるため筋トレのモチベーションが保てなくなります。とにかく初心者は体重が増えることを恐れないでください。

食事をしっかりとる

上述の通り筋肥大にはオーバーカロリー(維持カロリーよりも多くのカロリーを摂取すること)が必要です。ですが、なんでもいいからカロリーを取ればよいというわけではありません。筋肉を構成するタンパク質、そしてトレーニングのガソリンとなる炭水化物をしっかりと取ってください。脂質は現代人が普通の食事を摂取していれば不足することはまずないので積極的に摂取する必要はありません。

タンパク質と炭水化物で筋肉をどんどん大きくしていってください。大体維持カロリー+600kcal程度で増量すると良いでしょう。維持カロリー+1000kcalを超えるような大幅な増量は若くて身体が細い状態ならよいですが、中年のサラリーマンが取る手段としてはリスクがあります。内臓の健康面でも関節の健康面でも極端な増量は避けるべきでしょう。

タンパク質は筋肥大の為に最低でも体重×1.6~2.2g程度取ると良いでしょう。体重70kgなら140g程度です。体重の増加における筋肉割合を増やすためにはこの程度のタンパク質は必要です。

トレーニング強度を高める

次に重要なことはトレーニングの強度を高めていくことです。現代の筋肥大理論は筋ボリューム理論という理論で、扱う重量×回数が多いほど筋肉が大きくなるという理論です。

詳細については別の記事で解説しますが、ここで覚えておくべきは筋肉をでかくしていくには扱う重量をどんどん上げていく必要があるということです。これは漸進性の原則と呼ばれるもので、扱う重量を重くすることで筋ボリュームを増やし筋肉を大きくしていきます。

特に初心者のうち、最初の3ヵ月間は毎週、毎トレーニングの同じ種目の重量を少しずつ伸ばしていくことが可能です。重量が伸びていくうちは順調に筋肥大も起こっていることでしょう。

経過を観察する

トレーニングの成果を確認するためには経過を観察する必要があります。筋肥大期間は特に以下の項目に着目して経過観察をすると良いでしょう。

扱える重量

この時期は重量が伸びまくります。ですので扱える重量が増えていることを毎回確認してください。具体的にはトレーニングの挙上回数を毎回記録し、同じ重量でその回数を更新するか、もしくは同じ回数で重量を更新できるようにしてください。

序盤は重量を更新し、重量の更新が停滞してきたら回数の更新を目指すと良いでしょう。筋肥大期間が4ヵ月あると4ヵ月目ではやや筋力伸びが低下しているかもしれません。

見た目

見た目の変化はとても大事です。鏡で自分を見て記憶するのではなく、毎週一回は写真で確認すると良いでしょう。記憶というのは意外と曖昧で毎日見るものですから変化に気が付きにくいです。

写真であれば一目瞭然ですので写真で記憶することをお勧めします。

体重

体重が重要なのは言うまでもありません。体重の変化を記録し成長を実感してください。ただし、体重の変化だけを見るのは危険です。初心者であれば筋肉が付きつつ脂肪が落ちるという人も稀にいますので必ず見た目の変化も確認してください。同じ体重でも筋肉質な見た目に変化している場合があります。

除脂肪期間:春~夏(2月~6月)

さて、4ヵ月間の筋肥大期を過ごしたことであなたの身体は今までにないほど大きくなっています。ただし、筋肉だけでなく脂肪もまた蓄積してしまっていることでしょう。ここからは、コンテストに向けて大きくした筋肉を維持しつつ体脂肪を除去していく作業になっていきます。いわゆるダイエットというやつですね。

除脂肪に必要なこと

除脂肪とは摂取カロリーが消費カロリーを上回った状態です。筋肥大でも言いましたが、消費カロリーが多い状態では脂肪も筋肉もどちらも失われてしまいます。これは避けられません。

そこでいかに筋肉を失う割合を減らし、脂肪を除去するかがポイントになってきます。この割合を変える手段が「食事」と「トレーニング」です。

最低限の栄養を確保した減量食

減量では以下に体を騙していくかが重要になります。どういうことかというと、栄養をキチンと摂取し身体が飢餓でないと錯覚させることで体脂肪を消費させていきます。

具体的には一日に体重にもよりますが、維持カロリー-600kcalを下回るようなカロリー設定としない方が良いでしょう。ここの幅が大きすぎると人間が身体を維持しようとする機能(ホメオスタシス)によって体脂肪を貯めこもうとしてしまいます。自分なりのバランスを探してください。

また、タンパク質の摂取量は増量期よりもやや多めに取ります。人間というか動物の身体は面白いもので、タンパク質が十分摂取されている=十分栄養が摂取されていると感じるようになっており、タンパク質が十分摂取できていると筋肉も落ちにくく、空腹感も少ないです。ここでは体重×2.2~2.8g程度のタンパク質を取ると良いでしょう。

トレーニング強度を維持する

もう一つ筋肉を落とさずに除脂肪する際に大事な要素ですが、トレーニング強度を維持することも大事な要素です。筋肉はあるだけでエネルギーを消費するため使わなければ優先的に落ちていきます。そこで身体に”筋肉落としたらヤバイよ!”と思わせるために筋トレを減量中でも続けていくわけです。

ここで大事なことはトレーニング強度を維持するという点です。減量が進んでくると筋肉がやや落ちてしまい、疲労などによりどうしても重量が下がりがちです。もちろんこれを維持できることが理想ですが、実際には難しいでしょう。特に初心者であればまず無理だと思ってください。

そこでトレーニング強度を維持するために、回数orセット数を増やすという手段があります。これにより筋ボリュームを稼ぎ増量期と同程度の負荷を体に作用させられれば、身体は”今筋肉落としたらヤバイな・・・”となり筋肉が維持されるほうこうになるわけです。

経過を観察する

減量するときに大事にしたいことは経過の観察です。もちろん普通は体重を測りながら進めると思いますが、体重だけでなく様々な変化を観察していくことで正しく自分の状態を観察していきます。結論から言うと以下の三点を観察します。

  • 体重(+体脂肪率:可能なら)
  • 見た目
  • ウェスト(腹囲)

何故これらを観察していくかというと、まず体重については最も分かりやすい減量の指標であり基本情報ですのでこれを測らない選択肢はありません。必ず毎日一回は同じ時間に計測してください。体脂肪率も誤差がどうとか言われていますが、自分自身の測定結果の比較では誤差があってもよく変化が分かればよいとです。

次に見た目、ウェストを観察する理由を説明します。体重を日々測っている人はわかると思いますが、体重は一日の間にも大きく変化します。これは水分量であったり、胃の中の食べ物であったり様々なものに体重が左右されるためです。このため、体脂肪が落ちていも、前日塩分を少し多くとったことによりむくんでいたり、便秘などにより体重が落ちないパターンが出てきます。毎日同じ時間に測るのはこのような誤差をなるべく小さくするためです。

とはいえ、このような誤差は避けようがなく体重は一週間の平均で観察していくことが基本になります。ただし、この間に痩せているかどうかというのは気になってしまうことと思います。そこでこの停滞しているのか疑似停滞なのかを判別するために見た目とウェストを観察します。

見た目は特に写真を毎週一回は取ると良いでしょう。鏡を毎日見ていても意外と変化には気が付きにくいものですが、写真で比較すると変化があれば結構わかるものです。一か月順調に進んで入ればかなりの違いが分かることでしょう。

次にウェストですがこれは数値で変化が出てくるのでより顕著です。体脂肪率とウェストには相関があることが分かっています。つまりウェストが減っていれば体重が減っていなくても体脂肪は落ちています。これにより本当に停滞しているのか、それとも停滞しているように見えるだけなのかというのが分かります。

これらの情報を元にして、減量の状態を観察し本当に停滞していれば運動を増やす、食事を減らす等の手を打っていくことと良いでしょう。

コンテストに向けた準備を始める

四月も末になってくるといよいよコンテストに向けてスイッチを入れていく必要があります。この時点で始めるべきコンテスト準備は以下の通りです。大会直前では間に合わない可能性もあるためこの辺で準備をしておきます。

  • JBBF選手登録
  • アンチドーピング講習
  • ボディビルポージングトランクス(通称ビルパン)の購入
  • ポージング練習
  • 日焼け・脱毛

ここで各項目の詳細は説明しませんが、これらのうちJBBF選手登録とアンチドーピング講習は必ず行ってください。これをしないと大会に出場できません。選手登録は大体毎年4月末、アンチドーピングは年中行っていますが、その年のオンデマンドの講習が5月頭から始まると思います。

ボディビルポージングトランクス(以下ビルパン)ですが、これはボディビルの大会に出場するときにコンテストで履いているパンツのことです。これはJBBF公認のマーク入りである必要があり、その辺では売っていません。ゴールドジムやネット通販で市販品の購入、そしてfitbeatさんによる手作りの2種類があります。後者がかっこよくておすすめです。

ポージング練習はとても大事です。ボディビルダーは身体がでかくて切れているだけの人では勝てません。ポージングというテクニックを身に着けることで初めて勝負が出来ます。このポージングは規定7ポーズというものがあるのでそれぞれを練習する必要があります。選択肢としては、パーソナルジム、ゴールドジムのような大手事務の講習会、知人に教えてもらうといったものがあります。今の時代youtubeで勉強してもよいでしょう。ただ、間違いないのは講習会に参加することです。

フリーポーズについても少し触れておくと、1分間のフリーポーズは曲選びとポージング選びがあります。ここで細かいことは説明しませんが、フリーポーズの曲は大会申し込み時に決めておく必要があるため、早い内に曲だけでも決めておくと良いでしょう。

日焼け・脱毛について、脱毛早くない?と思われる方もいるかもしれませんが、日焼けを開始するタイミングでビルパンで隠れない部分の毛は剃ってしまいましょう。というのも、毛があると日焼けの際にむらが出来てしまうからです。まずは毛を剃って、日焼けサロンで肌を焼き始めます。日焼けは最初は短時間で下地が出来てきたら長時間に変えていきます。いきなり強い光で焼くと痛くて眠れないくらい赤くなるので注意しましょう。

飲み会や食事の誘いを管理する

この期間に入ってくると序盤(2~3月)は飲み会にも行くことが可能ですが、終盤(5~6月)には飲み会に参加できなくなると思います。除脂肪期間に入ったときは除脂肪期間に入ったことを職場で宣言すると良いでしょう。

ここで最初にボディビル挑戦宣言をしたことが生きてきます。開始時に宣言していればもうこの時期になればボディビルキャラになっていることでしょう。何をいっても「あいつはボディビル挑戦するからな」という理解(諦め)を得られます。

人間半年間も努力を続けている人がいれば「頑張ってるな」と応援してくれる人も出てくるでしょう。もし茶化してくる人がいたとしてももうここまでくれば気にもならないでしょう。トレーニングの成果で身体も大きく変化しており「他人に何言われても、俺は自分の目標に近づいてるしな」という心に余裕を持った対応が可能になります。

万が一飲み会に参加する場合は序盤でも週に1回、行った先では除脂肪可能な食事を取ることを心掛けることでうまく飲み会とも付き合っていくことが出来ると思います。自分の除脂肪ペースと相談しながら参加可否を検討してください。

仕事の調整を行う

そろそろコンテストシーズンが近づいてきて、コンテストの日程が発表される時期です。恐らく出場を決めた大会は、おおよそ昨年度の大会と同じ時期で開催されるでしょう。

日程が発表されたらまず仕事の調整をしましょう。ここ人によっては難しいかもしれませんが最も重要と言えます。そもそも当日に海外出張が入ってしまえばコンテストに出場できませんよね。

まずは職場で大会に出場すると宣言してください。そして日程とその前の週くらいは少なくとも出張や、残業をなくせないか交渉してみてください。

マネージャーとしての立場から言うと、明らかにその近辺で忙しいことが分かっている状況(納期が近いとか、案件入札直前だとか、イベントがあるとか)でない限り「2か月前に言われてもその時期になってみないと分からないな、とりあえずOKしとくか」となります。

一度OKさえ出してしまえば、その時期に多少繁閑のブレが出ても「あいつ大会あるって言ってたな」となりよほどのこと(突発不具合とか事故とか)がない限り、「この週にあいつには仕事入れれないな」というなります。

ポイントはまだその時期の忙しさが何とも言えない時期に大会出場宣言をして日程を押さえてしまうということです。

一度OKさえもらってしまえばこっちのものです。「う~ん」といった回答でも宣言したことはマネージャーの頭には残り続けます。とにかくこういうのは言ったもん勝ちです。

今は「そんなこといえない・・・」というメンタルのあなたも、1年間トレーニングすれば「ここまで頑張ってきたんだから言うしかない」というメンタルになります。とにかく早めに宣言しましょう。

コンテストシーズン(7月)

さぁいよいよコンテストシーズンに入っていきます。外は暑くセミが鳴き始めていることです。学生は夏休みシーズンを目の前にして浮足立っていることでしょう。社会人の皆さんも「もう少し頑張ったら盆休みかぁ~」と感じていることでしょう。

この時期のあなたは真っ黒でバリバリの身体をしており”いかにもボディビルダー”の見た目になっているに違いありません。ここからは大会に出場するための最後の調整を行っていきます。

コンテスト申し込み

コンテストに出場するためには選手登録と別に大会の申し込みをする必要があります。ここでは最初に決めた出場予定である、県のクラス別大会に出場します。そのため県のホームページを確認し、その年の大会予定を確認しておきます。おそらく前年と同じ時期と思われますが、年明けくらいから確認しておくと間違いないでしょう。

日程が分かれば、おおよそその日程の1か月半~2か月前に大会出場申し込みが始まります。申し込み締め切り後名簿や進行表が提示される流れです。

大会申し込み時に必要なものは申し込み費用のみですが、注意点としてここでフリーポーズの曲を決めておく必要があります。これは大会運営側がJASRACに利用権利申請をするためです。ただ、大会によってはこの時点では保留可能で、後日連絡でもよいという大会もあります。これに関しては大会申込書の内容を確認したり大会運営に問い合わせすると良いでしょう。

コンテスト前調整

コンテスト前の一週間はピークウィークといって最終調整を行う期間です。通常トレーニングは大会前々日までに完了し、本番までに疲労を回復します。人によって様々ですが、カーボディプリート・ローディング、塩抜き、水抜き等いろいろな最終調整方法があります。

ここで詳細は説明しませんが、どれも目的は筋肉のハリをよくする/皮下の水分を抜いてハードな仕上がりに見せることです。従いそもそも体脂肪が絞り切れていなければ意味がないので体脂肪の絞りを重視した方が良いです。

特に初心者はテクニック的な問題もありますが、仕上がりが甘め目になってしまう傾向があるため、絞り重視が良いでしょう。また、あくまで調整は最後の一工夫ですのでなくてもよいものです。料理でいえば最後の”塩を一つまみ”的なものですので間違って塩を振りすぎて良くできた料理を台無しにしないようにしましょう。具体的な対策として調整テクニックをする場合は、2~3週間前に絞り切り一度リハーサルをしてください。リハーサルの身体の反応を見てやるかどうか決めると良いでしょう。ぶっつけ本番は一年間の努力を無駄にする必要があります。

なんにでもそうですが、人によってあうあわないがありますのでこの辺りは自分の身体で試すしかありません。

ピークウィークの業務

もう正直ここまでくると何日かはヘロヘロな日が必ず出てきます。この厳しい期間では一日の時間管理がとても重要になってきます。

以下私の一例ですが、元気な時とは違い限られたエネルギーをどう使うか?ということがポイントになってきます。

午前中比較的元気な段階で集中力が必要な業務を入れ、空腹感が出始める11時ころは空腹感を紛らわせるために打合せを行います。この打合せは話を聞くだけの会議ではなく積極的に両者が会話したり考えたりする打合せにしたいです。人と会話すると空腹感がまぎれます。

午後は大きな会議や作業系の業務を入れていきます。午前中に比べて集中力がどうしても落ちてきてしまうので頭を使わない業務を行います。経費処理であったり工数処理であったり業務連絡メールであったり単純作業は午後に入れます。また周知会や自分が主役でない会議等、あまり頭を使わない会議(言い方悪いですが実際こういう会議あると思います)は出来るだけ午後に入れてもらいます。

このようにコンテスト前は一日の集中力の変化が大きいので仕事に対する取り組み方も考える必要があります。ちなみにこの考え方は普通の体調の時にも活用できるテクニックになります。

コンテスト当日

当日朝

コンテスト当日はもう出来ることはありません。良く寝てすっきり起きる。必要な食事を食べる。これだけです。本番当日は若干早めに行くと良いでしょう。減量末期で頭が回りにくくなっている可能性があり、道に間違う危険もあります。また、当日の控室は早いもの勝ちで場所が取られてしまうため自分の場所を確保するためにも早めが良いでしょう。

大会控室

控室では自分と同じクラスだけでなく様々なクラスの人と一緒になる可能性があります。他の人を見ながら自分はどうだろうか?など様々な思いがよぎるでしょう。また、俺はもう見せたくてたまらないといったようなやる気もわいてくることでしょう。この時の緊張・やる気・不安が混じった何とも言えない非日常な感覚は心地よいものです。大人になって久しく感じていない感覚を思い出すことでしょう。

さてステージ時間の前に体をパンプする必要があります。パンプは一般的に30分前ともいわれていますが、初心者は1時間~50分前には初めた方が良いと思います。思ったより体が張らずちょっと焦ると思います。一度張ってしまえば少なくとも予選が終わるまでは張りを維持できると思いますので余裕をもって始めましょう。特に緊張からただでさえ焦っていることでしょうからパンプくらいは余裕をもって始めると良いと思います。

バックステージ・ステージ

時間になると進行係が控室で点呼を行います。自分のクラスと選手番号は必ず確認しておきましょう。大体前の前のクラスがステージに上がっているタイミングくらいで呼ばれます。目安としては20分前くらいと考えておいてください。またバックステージにはある程度パンプグッズを持ち込めるため袋に詰めて持っていくと良いでしょう。ただし金属製のものは禁止されているケースが多いため、基本的にはチューブ類になると思います。

バックステージ裏で服を脱いだ瞬間雰囲気が変わります。ここで正直自分のクラスの相手を見て、「うわーでかいなー」と思うことでしょう。なにせ普段筋肉ムキムキの絞れた人間なんて目にする機会自分の身体以外でありませんから驚くと思います。ですが安心してください。あなたも同じくらいでかくて絞れています。自分視点ではわかりませんが他人から見れば大差ありません。ステージでどう見えるかはまたバックステージの感じとも違うのでここでは「でかいなぁ」くらいに感じておくと良いでしょう。

そしてステージが始まります。この時最初のフロントリラックスに全てをかけてください。ここの印象で決まるというのもありますが、ここで出し切れればあと気持ちよくできるでしょう。とにかくここで一発決めて後は気持ちよくやっちゃってください。

試合後

試合の結果は自分の仕上がりもそうですが、相手にもよります。とにかく全力を出し切れた人も出し切れなかった人もすべてこの瞬間は”やり切った”瞬間です。嬉しかったり悔しかったりするかもしれませんが、やり切れたという達成感が一番だと思います。一年間かけてこの日の為に計画し、紆余曲折ありながらも大会出場という目標を達成したあなたは間違いなく”やり遂げた人”です。この瞬間を誇りに思ってください。

どうですか?これをやり遂げれたのであれば他のことはなんでも大したことないなって感じになってませんか?物事に挑戦するハードルも下がったことでしょう。ボディビルも当然続けてもらい、更にこれを自信に他の様々なことに挑戦していってみてください。

コンテストに行ってみよう

どきお

さてここまでで大会出場のイメージが大体つかめたと思います。ここでよりゴールを明確にするために実際に大会に足を運んでみませんか?

最近ではyoutubeなどにもボディビル大会の映像は投稿されており、身近にアクセスできるようになりましたが、やはり大会出場挑戦前に一度観戦してみるとより具体的なイメージが沸き、出たいという気持ちがわいてくることでしょう。

地方大会は各都道府県で行われている

一番のおすすめはまず自分が出るであろう大会を見に行くことです。一年前に準備を始めるのであればちょうどその大会のシーズンである可能性が高いです。そのため、その大会のリハーサルで一年後同じステージに立っているという気持ちを持ちながら観戦に行くと良いでしょう。

具体的には地方連盟のホームページを確認し、県のクラス別大会の日程を確認しましょう。大会一か月前くらいになると、チケットの販売が始まります。ローソンチケットでの購入が多いイメージです。早めの購入をすることでよい席で見れる可能性が高まりますので早めの購入をお勧めします。

恐らく初めて観戦する人は観戦後の乾燥として「意外とすごかったな」と思うことでしょう。他のスポーツの社会人県予選などは観客などはほとんどおらず黙々とスポーツに打ち込む感じでしょう。(アメフトや野球などは応援すごい場合ありますが)

ボディビルの大会は結構いわゆるショーのような進行で大会を盛り上げますし、コロナ禍も終わり声援が解禁されているため歓声もすごいです。とりあえず一度行って雰囲気を味わえば、やっぱり俺出たいかもと思う人は結構いると思います。途中退席等自由ですのでまず騙されたと思って一度行ってみてください。

日本選手権で最高峰の身体を見る

まずは地方大会の観戦をお勧めしますが、志の高い人は日本最高峰の身体を一度見に行くのもよいかもしれません。特に10月初旬に開催される日本選手権は日本のナチュラルボディビルダーの最高に位置する人間が出場します。正直異次元の体つきでありすごすぎてすごさも分からない感じだとは思いますが、一度見ておくと良い思い出になると思います。

注意点としてチケットの入手が非常に困難であるという点です。地方大会とは異なり一瞬にしてチケットは売り切れます。2022年は発売同時に買おうとしても変えなかったケースもあります。ですが何とかしてチケット手に入れることが出来ればとても貴重な体験をすることが出来ると思います。

なお開催場所は毎年変わるため、JBBFのホームページから確認してください。

また、日本選手権でなく、日本クラス別であればチケットの入手は幾分か容易になります。こちらの大会も日本選手権に出るようなレベルの選手が出場するためとてもおすすめです。若干レベルは下がりますが日本最高峰という点では見ておいて損はない大会です。

何事もそれを極めた一流の人間・物を見るというのは心に響くものです。これは写真や動画でなく本物を見たときにそう感じるはずです。もしかするとあなたは今は大会ちょっといいかな~と思っていも”本物”を見れば俺もやりたい!と思うようになるかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?今からすぐに来年の大会に向けて準備を始めたくなったことでしょう。もう一度おさらいですが、大会に出場するには以下のステップを1年間で行っていけば出場できます。通しで見ると長いように感じますが、一つ一つを区切って行ってみると1年間はすぐです。

  • 出場大会を決める
  • 身体作りの準備
  • 身体作り(筋肥大・除脂肪)
  • コンテスト準備
  • コンテスト出場

それではこのページを見終わったら、すぐ来年の大会出場に向けてまずは自分の県の地方連盟のホームページをブックマークして、来年の大会の日程を確認し、スケジュール帳に記載してください。そこまでは今日中に忘れずに行い、後は明日以降ゆっくり考えていけばよいです。

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どきお どきお サラリーマンボディビルダー

\諦めるのはまだ早い!/
▼筋肉で健康と理想の身体を手に入れろ!
▼アラフォーの自分が実践するリアルな方法
▼30代から県クラス別ボディビル優勝経あり

引き締まった身体を取り戻したい
いつまでも元気に健康な生活を送りたい
でも仕事も忙しいし時間が取れない…
そんなお悩み解決します!

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