大会前に意外と見落としがちなのが日焼けです。この記事では日焼けが必要な理由と、日焼けの方法、そしてありがちな失敗とその回避策を紹介します。
- ボディビルにおける日焼けの重要性
- 日焼けの方法とサラリーマンへのおすすめ方法
- 日焼け失敗あるあるとその回避方法
日焼けの必要性
ボディビルに出場を決めて身体を作ってきたものの、大会前の日焼けについては正直よくわからんというあなたこの記事を読んで大会に向けてばっちり身体を黒くしていきましょう。
ボディビルダーってなんだかめっちゃ色黒いというイメージがあると思いますが、それは実際その通りで大会前は皆異様な黒さになっています。でもこれは好きでなっているわけではなく(好きな人もいますが)コンテストに出るために必要だから焼いているのです。
ボディビルのコンテストのステージの照明はかなり明るく、日焼けをしていない状態だと真っ白に白飛びします。真っ白な体では影が飛んでしまうため筋肉のカットが見えなくなります。すなわち仕上がりの状態をベストな形で見せることが出来ません。
ボディビルはいくら筋肉がついていてもコンディションが悪くカットを見せられなければ勝つことは出来ませんので必然的にカットを良く見せるために色を黒くする必要があります。
近年はそれほど色の黒さが評価に直結しない印象ですが、やはり僅差になったら色の黒い方が選ばれがちになるため色を黒くしておくのに越したことはないでしょう。
現在のJBBFのルールでは基本的にカラーリング(体に色を塗ること)が禁止されており実質的に色を黒くするためには日焼けをするしかありません。口実しますが、一応公認のカラーリングサロンであれば色を塗れますが、それも日焼けありきで真っ白から塗れば黒くなるというものでもありません。
そしてこの日焼け、意外と時間がかかる上に人により色の入り方も全然違うため、直前になってうまくいかず焦ってメンタルを不安定にする可能性があります。特に大会前はただでさえ他にもいろいろ考えることがあるのに日焼けに意志力を割いている場合ではありません。
あなたはこの記事を読んで、しっかりと準備をして余裕をもって大会を迎えましょう。
日焼けの方法
日焼けの手段としては二つしかありません。外の日光浴で焼くか、日サロに行って焼くかの2種類です。どちらも一長一短であり一概に良しあしは決めれませんが、メリット・デメリットを挙げますのであなたのライフスタイルにあったものを選ぶと良いでしょう。
外で日光で焼く
これが最もメジャーな方法でしょう。あなたはどうやって肌を焼きますか?と聞かれればほとんどの人が外で日光を浴びて焼くと答えると思います。では外で焼くメリットは何でしょうか?
メリット
言わずもがなですが外で日光を浴びるのは無料です。これが最大のメリットでしょう。もしあなたの家が外からは見えないような庭や屋上があればそこで寝転がって焼くのが最強でしょう。
庭がなくても近所に海など日焼けできるところがあればよいですが、ビルパンから出る部分を焼こうと思うとほとんど全裸になるか、ビルパンをはいて外で焼く必要があるため抵抗がある方もいるのではないでしょうか。
正直私は海で焼くというのは抵抗があるというか、面倒くさいし庭でも焼けるのでやりません。ただ私の先輩を含めて伝統的なボディビルダーの中では海で焼くことを好む人も多いです。まぁそういう伝統的な手法だと思ってください。
もしかしたら近所のボディビルダーと出会いがあるかもしれません。
デメリット
日サロは金がかかるし、俺庭で焼けるから外で焼くわ!と思いましたか?ちょっと待ってください、外で焼く場合にはデメリットもあります。
まず第一に昼間かつ天気が晴れている必要があります。恐らく働いている人のほとんどは昼間に外で日焼けをすることは出来ないと思ます。会社の屋上で焼ける、リモートワークをしている等限られた人しか平日昼間に外で日焼けをすることは出来ないと思います。
週末に焼こうと思っても週末に天気が悪いと日焼けできません。特にコンテスト直前の6月7月は雨も多く安定しませんのでこれも不安材料です。
また私もたまに庭で焼くことがありますが、正直7~8月はきついです。何がきついかってめっちゃ暑いです。正直私はこの暑さは足トレよりきついと感じたので外で焼くにしても5~6月の涼しい時期だけにしています。
このように外で焼くにはメリットもデメリットもありますが、外で焼くだけで済ませようとすると不安定な要素が多く運が良く、時間と忍耐力がないとうまくいきません。
日サロで焼く
日サロで焼くと聞くと、ややチャラ着いたイメージがあり、あまり行ったことがないという人も多いかもしれませんがボディビルダーにとって日サロは結構なメリットがあります。
メリット
まず最も大きなメリットは夜でも雨でも日焼けできるという点です。これは上述の外で焼く場合のデメリットを完全にカバーします。働いているとどうしても昼間+晴れの条件を満たすことが難しいので、仕事帰りにちょっと日焼けしてくるわ!ということが出来るのが本当にありがたいです。
このメリットを最大限に生かすためには24時間で行ける日サロが良いです。サンラウンジとか24時間ジムの日サロとか機会があればまた紹介します。
またこれはよく知られていないかもしれませんが、外で焼くより時間がかかりません。日サロ一回の時間は10~60分程度で、10分は初回で60分は大会直前になるため大体30~40分くらいでしょう。また、近くの大きな駅や自分のジム内にあるので移動時間もそれほどかかりません。
時間がないサラリーマンのあなたにとっては救世主になるでしょう。
デメリット
これも外の反対で金がかかるです。店によっても値段が変わりますが一回30~40分普通のマシンを使えば1,000~2,000円程度はかかります。
人にもよりますが、大会までには10~20回行くことになるので1万円~4万円程度かかることになります。これは結構な出費です。これをいかに抑えるかという話になりますが、まず安い所に行ってください。店によって結構値差があります。
値段が高かろうが安かろうが効果は変わらないので安い所が良いでしょう。高い所はサービスがしっかりしており、受付でカウンセリングできて目的に応じたマシンを紹介してくれるとか、きれいでアメニティが充実しているとかそんな感じです。
もちろん好みもありますのでどちらも一度足を運んでみて好きな方を選んでください。何度も行くことになるため店との相性は好き嫌いは重要です。私は焼ける効果が同じならなんでもよいと感じたのでなるべく安い所で焼いています。
番外編:カラーリング
これは日焼けではないため番外編としましたが、ちょっとだけ触れておきます。結論から言うと、初心者には必要ありません。というか、日本クラス別で入賞を狙いたいので、あとちょっとの差を埋めるために色を入れたい。とかどうしても体質で色が入らない・時間がないので最後の一押しにカラーリングしたい。といった人以外はいらないと思います。
まずそれなりに値段がするという点と、このカラーリングだけでは色はそれほど黒くならないところを考えると、正直パフォーマンスに対する価値は相対的に低いのかなと感じています。
もしやるのであれば、目的をはっきりとしたうえでやると良いでしょう。なんだかわからないけど良さそうだからやるというのも私は嫌いではありませんが、コストパフォーマンスは低くなるかもしれません。
注意点としてこのJBBF公認カラーリングは日焼け前提です。日焼けした人がもう少し黒く見せたいというときに使うもので真っ白な人が使うと黒く見えるとかそんなことはありません。なのでカラーリングを戦略に織り込むの場合でも日焼けをするということは必要になります。
サラリーマンへのおすすめ
日焼けをする方法は説明し、それらのメリット・デメリットを挙げてみました。ここではこれらの情報を元にサラリーマンのあなたが実際に大会前に日焼けをする際の戦略を考えていきましょう。
まず結論から言うと、日サロをメインで日焼けし、カラーリングは使わない方針で日焼けを進めましょう。
上述の通り外で焼く場合平日日焼けが出来ません。コンテストに向けて日焼けのペースというのは序盤で週1~2回、中盤で週2~3、直前では週3回 or moreとなっていくため平日焼けないというのはかなりのディスアドバンテージです。
休日にまとめて焼くという場合、日焼けしすぎて皮がむけるというリスクがあり、皮がむけてしまうと全て一から焼き直しになるため取り返しのつかないリスクです。
また家族がいる人にとって、週末お父さんが毎週海に行って日焼けしているという状態は家族にひんしゅくを買う可能性が高いですし、何より自分のしたいことも出来なくなってしまいます。
ただでさえ時間がないのに日焼けに時間をかけている場合ではありません。お金で解決してください。幸い学生よりは使えるお金も多いでしょうし、毎週休日に一人で海に行って焼くのに比べれば家族の理解も得られやすいでしょう。
外で焼くのではなく、平日の仕事終わりに日サロに行って帰るというのであれば日サロに行く時間も含めていつもの帰り時間+1時間遅くなる×週3回程度で日焼けを行うことが出来ます。これなら家族も納得してくれるでしょう。
また、サンラウンジなどの格安系であればプリペイドカードで1万円買うと2万円分出来るというようなパターン割引もありこれを使えば一回実質800円というようなことも可能になります。
格安系で値段を押さえつつ、会社帰りに日サロに週何回か寄る、もしくは自分のジムのマシンを使うというのが基本戦略となるでしょう。
カラーリングに関して、あまり知らない人に言っておくと基本誰もしません。特に県大会クラスでは完全に不要と思います。まずは無しで考えてどうしても体質的に色が入らない場合のみ利用するかもしれないくらいで考えましょう。
日焼け失敗あるある&予防策
日焼けはあまり情報もなく、個人差も多いため初心者ほど失敗しやすいポイントでもあります。正直私も日焼けに関してはよくわからないまま手探りで進めていました。そんな人が少しでも少なくなるように、ここではよくある失敗とその対策を紹介していきます。
失敗例①:思ったより白い
これは誰もが一度通る道です。はっきり言います、あなたが最初におっいい感じに焼けてきたな!と思う程度の日焼けは、ステージ上では真っ白です。
大会のステージでなんかあの選手周りに比べると結構白いなと思った人であってもステージを降りて外でみると、色めっちゃ黒!って思うくらいには黒いです。
とにかくボディビルダーの日焼けは普通の人が思う日焼けのレベルではなく、ちょっと街で見かけたら異様な雰囲気を感じるくらい黒いレベルと覚えておきましょう。
余談ですが、大会前の前日計量日はなにやら身体が異様に絞れてほほのこけた、異様に黒い人達が会場近辺にたくさん現れます。自分もその中の一人なのですが、その光景は正直異様すぎてちょっと笑えます笑
話がそれましたが対策として、ボディビルダーの経験者に一度色の入り具合を見てもらいましょう。経験者であれば大体これくらい黒ければいけるというのが分かるものです。自分の判断だけで色の入り具合を確認すると最後甘くなる可能性が非常に高いです。
ジムのトレーナーや知り合いの経験者などを頼ることが出来なければ、一度ボディビルダーのパーソナルトレーニングに申し込みをして有料で見てもらうのもよいでしょう。
失敗例②:いきなり強い光を浴びて真っ赤になる
これもあるあるですね。最初よくわからないまま日サロに行って、とりあえず普通のマシンで30分くらい焼いてみるかとやってしまうと次の日身体が真っ赤になってヒリヒリするという体験です。
日焼けマシンは結構強めの刺激です。時間がかからないことからわかるように光の刺激が強いのです。特に長い間日焼けをしていない人は最初は結構なダメージを受けがちですので注意が必要です。
じゃあどれくらい焼けばいいの?ということになるのですが、まずは10分でよいでしょう。外で焼く場合でも15分くらいでよいと思います。そんなんで焼けるの?と思うかもしれませんが最初はこれで十分です。徐々に下地を作っていき、徐々に強度・時間を上げていくこういった考え方が必要です。
トレーニングと一緒ですね。少しずつ強度と回数を伸ばしていく感覚です。いきなり強めに焼いて次の日は風呂も入れないくらいヒリヒリするというのは皆が一回はやると思いますが、これを読んでいるあなたは運よくこんな体験をせずに済みます。
失敗例③:大会前に色落ちする
これは意外化と思いますが、限界まで色を黒くしていくとその日焼けの色は結構すぐに落ちてしまいます。私の経験では2週間日焼けをしなければ、だいぶ白くなってしまう感覚です。
日焼けといっても結局は角質が黒いだけなので、日々の肌のターンオーバーでどんどん色が白くなっていきます。特によくすれる顔や肩、胸などはどんどん色が落ちていってしまうので気を付ける必要があります。
対策としては直前まで焼き続けるということしかありません。一説にはビタミンCを取りすぎると色の抜けが速くなるという話もありますのでサプリメントを取りすぎないことに注意しましょう。
また、あまりにも直前に焼かないように注意してください。前日とか当日に焼くとかそういうことはしない方が良いでしょう。日焼けをするとむくみます。体質にもよりますが私の場合日焼けのむくみがひどいので3日以上は開けるようにしています。
失敗例④時間が間に合わない
これは初心者が陥りがちなあるあるです。あなたは今から日焼けをしてどれくらいの期間でコンテストコンディションの色になるか分かりますか?ときかれて普通の人は答えられないと思います。
とりあえず日焼けを始めてみたものの、失敗例①のように最終必要な黒さを甘く見積もり、直前になって経験者に見てもらい、これじゃ間に合わないかもと焦るパターンです。
対策としては余裕を持った準備しかありません。
体質もあるのでこれといった絶対解はありませんが、大体1~3か月といったところでしょう。子供のころから色が黒く、すぐ日焼けするという人であれば1か月で十分日焼け可能です。一方で色白で中々色が入りにくいという人は下地作りも含めて3か月程度は見ておく必要があるでしょう。
まとめ
大会前に失敗しない日焼けの仕方はいかがだったでしょうか、トレーニングの情報はたくさんありますが、日焼けの情報はあまりないように感じます。
私自身最初は結構苦労した思いがあり、(初めて日サロに行った時は右も左も分からなくてドキドキしました)どれくらいの頻度でどれくらい焼いたら良いかというのは出場してみて初めて分かった情報です。
この記事を見たあなたが、大会前に日焼けなどに気を遣わず、ポージングや減量に集中できるようになれば私もうれしいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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