ボディビルと鶏むね肉は切っても切れない関係といえるでしょう。如何に鶏むね肉をおいしく食べるかというのもボディビルの重要な知識です。
鶏むね肉を食べる重要性
筋肥大を起こすにはトレーニングとタンパク質が必要になります。トレーニングが引き金となりタンパク質を材料にして体の中の筋繊維が太くなっていきます。つまりタンパク質の摂取はトレーニングと同じくらい重要です。
タンパク質の摂取量は体重1kgあたり1.6~2.2g/日といわれており、この量を普通に脂の乗った肉で摂取しようとすると一日の脂質摂取量がオーバーする可能性があります。また、牛肉は特にそうですが値段が高く毎日の食事としては少しきつい値段になります。
例えば体重70kgの人が体重1kgあたり2.0g/日のタンパク質を牛肉から摂取しようとするとタンパク質量は140gとなり、大体700gの牛肉が必要になります。牛肉は安くても200~300円/100g程度ですから1,400~2,100円/日とかなりの値段になり毎日食べるにはなかなか財布に優しくないといえます。そこで鶏むね肉の出番になります。
鶏肉は安価で高たんぱく質
鶏むね肉は皮なしで100gあたりタンパク質の含有量が23gとかなり優秀なタンパク質源です。一方で脂質は皮や付着した脂肪を除去すればほとんどないといえます。
つまりマクロ栄養素のバラン管理が非常にやりやすいのです。脂質のある肉の場合タンパク質を増やそうとするとどうしても脂質が付いてきますが、鶏むね肉はついてこないのでタンパク質だけを増やすことが出来ます。
また他の肉に比べてとても安価である点もうれしい点です。大体50~60円/100gで売られているので70kgの人であれば一日350~420円/日となり牛に肉と比べるとかなりリーズナブルな価格であると分かります。毎日食べるものだからこそ財布へのやさしさが身に沁みます。
鶏むね肉は筋肉に優しいのみならずお財布にも優しいボデビルダーにとっては優しさのかたまりですね。私は昼食にマ一日食べていますが、社食で食べるよりも毎日数百円浮いていることで家計にも貢献しています。
もちろんプロテインパウダーがコスパは最強という人もいると思いますが、粉とは大きな違いが2つあります。一つは食べ応えでもう一つは食事誘発性熱産生です。食事誘発性熱とはざっくり言うと食べると消費するカロリーのことです。
この二つは減量末期は特に重要で、限られた食事量の中で満足感を得つつカロリーも消費してくれるというありがたい存在です。
増量中に食べれないけどタンパク質を取らないといけない場合はプロテインパウダーでタンパク質を取り、減量中に食べ応えも欲しいしカロリーを少しでも消費したいという場合は鶏むね肉を食べる等状況に合わせて食べ分けると良いでしょう。
このように鶏の胸肉は優秀なビルダー飯(ボディビルダーがとる典型的な食事)ですが、毎日の食事だからこそおいしい食べ方は重要になってきます。
如何においしく鶏むね肉を食べるか
鶏むね肉はとても優秀な食材であることはあなたも理解して貰えたと思います。しかし、一点デメリットがあります。それは脂質が少ない分調理方法によってはパサつきやすく、パサついた鶏むね肉があまりおいしくないという点にあります。
実はパサついた胸肉をおいしく食べる方法というのもありますが、それはまた今度紹介します。
このパサつきは鶏肉を70℃以上で加熱するとタンパク質が収縮して細胞内の水分が抜けてしまい結果肉がパサついてしまうというのが原因です。
よって鶏むね肉を70℃を超えない温度で調理するというのが鶏むね肉をパサつきから守るための調理方法になります。これがいわゆる低温調理というやつですね。
低温調理した鶏むね肉は食感としてハムのような触感となり、しっとりしてパサつきがなく食べ応えのあるおいしい肉へと変貌します。
とはいえ普通に鶏むね肉を茹でたり蒸したりする場合温度管理が非常に難しいです。真剣にやろうとすると調理用の温度計を買ってきて、温度の変化を見ながら火加減を調整するという作業になります。
また、この低温調理は時間がとてもかかり、1~2時間は見る必要があるためこんなことを火加減を見ながらやっている時間は皆さんにはないと思います。
ではいかに手間をかけず簡単に低温調理すればよいのでしょうか。
低温調理器具で日々楽々
その解決策が低温調理器具です。低温調理器具として使えるものはBoniQのような低温調理専門のもの、そしてヘルシオ・ホットクックのような様々な料理が出来る調理家電、そして本来の使い方とは違いますが炊飯器の保温機能などがあります。
これらの器具を使うことで低温調理が楽々になります。まず一点目のメリットはスイッチを付けてほっといたら時間になったら完成する点です。手作業で火加減を調節しようと思うとどうしても長時間拘束されてしまいますが、低温調理器具を使うことでスイッチ一つになります。
もう一点目のメリットはある程度大量に作れるという点もあります。何を使うかにもよりますが、これらの器具はそれなりに容量があり一回で鶏むね肉5枚とか6枚とか低温調理できます。
私の場合はヘルシオ・ホットクックの調理容量2.4Lの大きい方で低温調理していますが、週末に5~6枚一気に作り平日朝弁当に詰めるだけという生活をしています。最大のメリットは調理の手間がなくかつ一気に作れることで日々の時間の節約にもなっていることです。
特に子供を起こして保育園に連れていくまでの時間はハードな時間帯なので自分の準備の手間がなくなり子供の世話に集中できるのはありがたいです。
美味しく食べるための一工夫
低温調理した時点で鶏むね肉はかなりのおいしさになりますが、ここで更に一工夫することでおいしさを上げ、またバリエーションを増やして飽きが来ないようにしていきます。
香辛料を使う
香辛料は偉大です。人類の歴史でも胡椒が同量の金と交換されてきたという時代があったように、味のバリエーションとしては最高です。
とくに脂質、糖質がほとんどなくカロリー調整に影響を与えず、しかも塩分もないため塩分調整にも影響を与えません。
加えて味のバリエーションが豊富で美味しいという無敵の調味料です。
様々な種類がありすぎてこれだけでも記事をかけそうですが、簡単に使えるところでS&Bのカレー粉そして粗挽き胡椒等があります。まずはこのあたりで味付けのバリエーションを増やしていくのが良いでしょう。
他にもamazonで安くスパイスは買えるので色々試してみるとよいでしょう。ガラムマサラ等のすでに色々混ぜられているものもおすすめです。
mctオイルをかける
mctオイルは中鎖脂肪酸というざっくりいうとエネルギーになりやすく体脂肪になりにくい脂質です。
鶏むね肉生活をしていると脂質が不足しがちになるため、何かしらの食材から補給して上げる必要があります。
青魚や鮭等の脂質を含む魚で補充するのも手ですが、平日の弁当に魚を焼いて持っていくのは鶏むね肉を低温調理するのに比べると少々手間です。
そんなときにmctオイルを鶏むね肉かけて食べるとタンパク質、脂質の量をバランス出来ます。
そんなmctオイルですが、味も良くなります。鶏むね肉のしっとり感を高めることができ、しかも油味と言うんでしょうか、それも加わります。
減量末期では油味に対して非常に敏感なるため油がかかっているととても美味しく感じます。減量したことがある人なら理解できると思いです。
もちろん普通に食ってもうまいです。
このmct胸肉にネギとポン酢をかけるともういっぱしの料理と言えるでしょう。居酒屋メニューに並んでも違和感ないくらいうまくなります。
とりあえず鶏むね肉+mctオイル+ネギポン酢=最強と覚えておいてください。
これらの調理器具と調味料を使うことで鶏むね肉は、安い・簡単・高たんぱく/低脂質・うまいと四拍子揃った最強の食材に変化します。
まとめ
仕事とボディビルを両立するために必須の調理器具はいかがだったでしょうか?鶏むね肉は体作りのためには避けては通れない食材だと思います。
一方日々口にする頻度の高い食材なので、食べ方については皆さん色々工夫をされてると思います。
この記事が皆さんの胸肉ライフを豊かにするきっかけになれば私も嬉しいです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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